読み飛ばし推奨って言ってるのに(笑)

前回と今回の周期が短いのは必要な分英霊を聖杯が喰い損ねたから?

『聖杯は一定の魔力を貯蔵していなければならないので、定期的に聖杯戦争を開催してそれを補給する』ってことです? 周期が長いということは、自然と少しずつ魔力が失われていくこと前提で?
聖杯システムって、最初に聖杯に溜め込んだマナの集合である魔力量20を用いて根源への道を開いて、魔力量10の英霊を7体呼び出し殺し合いをさせて死んだ魂を魔力の塊として吸収することで70に増幅して願いをかなえる、が少なくとも建前じゃありませんでしたっけ。数値は適当ですが。
ゆえに、英霊を7体召還するに足るマナが貯蔵され次第はじまる、と考えるのが自然かなーと。魔力の貯蔵量が少なくてそれを補う行為として聖杯戦争を起こしているのなら、前回の戦争の終了後に即座に起こさなかった理由が不明瞭になりますゆえ。
んで、前回の聖杯戦争でこれまでの聖杯戦争と違う点は、ギルガメッシュやセイバーが取り込まれなかったのは勿論ですが、それ以上に『勝利者である切嗣が願いをかなえずに聖杯を破壊した』という点だと思うのです。たぶん一番重要。願いをかなえなかった、ゆえに魔力が枯渇することもなく(小聖杯が破壊されたことにより多少は流出したとしても)、ゆえにマナを貯蔵する時間は短期間でよく、ゆえに十年という短い周期を経て戦争がはじまった、という。
この推論だと、1、2、3回目の聖杯戦争で誰かが何がしかの願いをかなえたことによる、またはそれに匹敵する要因によっての魔力の枯渇が前提になるわけですが、それだと1回目は全滅したという発言が桜ルートにあった気がするので、何処が違うんだろうと思うわけです。ので、きっと何処かに決定的な見落としがあるんだろうと。脳内補完とかが自動的に行われてる可能性もありますし(笑)
んで、再プレイ時に見直すべき点、としてまとめたわけです。
そして、書いたのちに見直すとあちこちに穴のある気がしてくるな。まあいいや。

クラスの選択が可能ならば、ヘラクレスは宝具相性からバーサーカーの方が良いと判断されたのではないか。宝具が防御系である以上、技巧重視型より、火力上げた方がいいじゃん、みたいな

サイドマテリアルには"射殺す百頭がヘラクレスの最も信頼する弓矢の宝具"とかかれてます。最も、とかかれているからには少なくとも複数存在するわけで、仮に最初から所持できる宝具に限界数があるとするなら、射殺す百頭を持つアーチャー時、十二の試練を持つバーサーカー時、ケルベロスに関連する何かを宝具にしたであろうライダー時、など、幾つかパターンがあって然るべきと思うわけです。
ゆえに十二の試練を持つからバーサーカー、というチョイスをした可能性はありますが、十二の試練と相性がいいのはバーサーカーだから、という理由で召還したとは考えづらいと思います。セイバーは生前の時点でカリバーンが折れアヴァロンを失っていた期間が長いので英霊時に宝具として使えなかったのだという原作の描写を考えると、バーサーカー以外の理性あるクラスであればすべて利用出来ていた可能性すらあるわけで。例えばメデューサのように。
もしもそうだとすると、神や抑止力にも抗し得る強靭な精神力と、知恵と機転によって神の試練をくぐりぬけた戦略性のすべてを捨て去るのみならず、ヘラクレスとしての戦闘技術や宝具すら投げ打つことになる"十二の試練と狂化による能力上昇"というのは、果たしてどれほど意味があったのであろうか、と。
無論もっと単純に、イリヤスフィール以外にマスターとしての適正を持つ人物がおらず、かつ非常に気分屋であるイリヤに戦略性を求めるのは難しいので、ごり押しできるほうが都合がよかった、と考えることも出来ますし、『アインツベルンが思っていたほどヘラクレスが強くなかった』という可能性もありますね。少なくとも作中描写では、アトラスの代わりに空を支えられるほどの能力があるようには見えませんから、ヘラクレスが神話のままの実力を持っていると考えていたのなら、確かに十二の試練による防御力の強化が最適だと考えた可能性は高いですけども。
以上がクラスを選択して召還できたと仮定した場合の推論。

以下は選択は出来ないという仮定に基づく推論。
んで、重大なことというか現時点での情報ではどうにもならない部分として、アインツベルンが事前に『ヘラクレスの宝具は"十二の試練"である』と知っていたとする理由がない、ということです。何らかの手段で知っていたのなら前述の考察も成り立ちますが、知ることが出来なかったのなら、バーサーカーで呼び出した理由がまさに不明というか。凛が言っていたようにヘラクレスの武具として最も有名なものは弓矢なので、ヘラクレスを召還する場合に"斧剣"を用意して召還に望むこと自体が既に妙であり、つまり最初からセイバーかバーサーカーで呼び出そうとしていたのではないか、という可能性は高いのですけども。
勿論、この推論とて、過去にの聖杯戦争ヘラクレスが(例えばセイバーとして)召還されたことがあり、そのときの宝具が十二の試練だった……というデータがアインツベルンに残っている、と仮定するのなら、なんの意味もないですし、そもそも『凛がセイバーを呼び出そうとしていたときに、儀式の純度を高める以外の特別なことはなにもしていなかった』という事実を考えるに、もっと単純な何かなのかもしれません。召還の呪文とか。ただ凛の場合、その行為のすべてが決定的なものでもなかったということも、結果としてアーチャーを呼び出したことからわかりますけど。

あと真アサシンがかっこいい訳じゃなくて、アレは喰われた結果人格に影響を与えたランサーがかっこいいのだと思う

あー。それはまったくごもっともです。大本になった小次郎とランサーはどちらも男気溢れる連中ですし。
それでも。それでもあえて言いたいのはつまり、正々堂々と挑んであっけなく死んだファンタジーの英雄と、使えるものは何でも使って卑劣に勝ったリアルの暗殺者の対比による格好よさというか。
英雄譚へのアンチテーゼという意味で、ファンタジーの存在であるクー・フーリンが為す術なく山の翁に殺されていくのは必然ではありましたが、言峰に一矢報いられるようなハサンですら、立ち回りによっては容易に英霊に勝てるのだという提示自体が格好いいというか。
や、性格も勿論好きですが、僕は正々堂々と戦う騎士サマなんぞよりも、なにがなんでも勝つ暗殺者のほうがはるかに好きなのです。