確固たる法則性があるというのはいいことだと思うね。
魔術ならば、魔法ならばなんでも出来る――というものでも面白い漫画は当然あるけれども、魔術を単なる技術体系として扱うわけではなく、飽く迄も科学技術が根幹として存在した上で、属性を付与するにとどまる……という展開は、今まで僕が読んだ漫画の中ではあんまりなかった気がするなぁ。
技術と魔法は完全に相反するものであり、…っていう作品が多い中で、こういう作品は新鮮だ。魔銃弾みたいな技術と魔法の完全融合ではなくて、飽く迄も技術ありきでエンチャントが存在しているあたりに世界観構築の妙味を感じる。ピアノ作ったり機械設計したり地味な凄さがよく伝わってくるしな。
……というと言い過ぎか。僕がバリエーションの広い本を読んでないだけかもしれんしな。
そして、メルクーリオはむしろその服装を何とかすべきだと思った。いろんなものが見え過ぎですよ。つっても、性格を考えるに中の人の趣味なのだろうけど。