ダーク・タワー1 ガンスリンガー (新潮文庫)

ダーク・タワー1 ガンスリンガー (新潮文庫)

んん? んんんんんんんんー?
いや、その、詰まるとか詰まんねえとかではなくて、それ以前のなんというか、なんていうんだろう。超長い小説のプロローグ部分だけを見せられたようなそんな印象が…などと思いながら読んでいると、後書きにそう書いてありましたな。なんてこった。
僕はキングが嫌いでは決してないはずなので、どうにも装飾が過多に見えることとか、あとは、ダークファンタジーという世界観設定自体があまり好きではないのかもしれんなァ。僕が好きなのは例えばメタルマックスシリーズのような、文明が滅んでも、モンスターたちが跋扈していても、へこたれずにめげずに創意工夫と努力と根性と全面的な気合でたくましく生きていくような方々の物語なので、退廃的に滅びへと向かっているかのようなこの世界観が微妙に受け付けないものがないでもない。緩やかに滅びへ向かう世界というのはそれはそれで好きなのだけど、これだとまるで完全に滅ぶ前日を延々と観ているようだというか。いや、暗黒の塔のことを考えればその認識はずばりその通りなのかもしれないけれど。
しかし、なんだな。こういったイメージを受けていながらも、続刊を読みたいなと思えるあたりがキングか。
異世界ネタがもうちょっと前面に出てきたら僕は夢中になって読むんだろうなぁ、という感じはする。どうだろ。とりあえず2巻も読むかー。