史上最強の弟子ケンイチ 19 (少年サンデーコミックス)

史上最強の弟子ケンイチ 19 (少年サンデーコミックス)

相変わらずおもしれー。弟子たちのほうはまだいくらかリアルな格闘やってるのに、師匠たちの戦いになると突然ファンタジーになるあたりの切り替わりもまた素晴らしい。
地功拳やってる人たちの嘆きが聞こえてきそうな、師匠クラスのはっちゃけぶりはたまらん。逆鬼師匠やアパチャイなら落下しつつあるねじれた城を素手で粉々に砕くくらいはやれると信じてるぜ。
今回の最萌えシーンは36P、兼一が雷薙の猛攻を喰らって居捕りに入る直前の、この漫画的に言うならバーサーカーモードに入りそうになった蓮花のコオオオオオ…という呼吸シーンだろうか。こういうシーン描くの上手だよなぁ、この人。止まってるシーンとか動きのないシーンを輝かせて見せるのはこの手の漫画を描く上で必須の技量のような気はしつつ、でも割と誤魔化して描いてる人多いと思うんだ。誰とは言わないけどグレートな人とか。
燃えコマとしてはあるいは78Pの「貴様、戦の才がある!」という天門の新島を讃えた台詞か。この手の格闘漫画で策と逃げに特化した人間にスポットが当たることってほぼゼロに近いのではなかろうかと思うのだけど、こういう部分があるから新島の存在感はバトルシーンにはまったく介入できねえ癖に大きいんだよな。
どうでもいいけど雷薙よりオーディンのほうがはるかに強かった気がする。
いや気がするというか、実際にオーディンのほうも達人に師事してる人間なのだし、緒方の言い草からするに自然ではあろうけど、まさに尖兵といった感じだなぁ。
武田に妙にスポットが当たってるあたり、近々ボクサー系の達人が出てきて武田が師事するとかそういった展開なのかな。伝統的な武術にばかりスポットが当たって横文字系の格闘技の影が薄かったので、こういう展開は望むところだ。
この巻最大の注目点は「"闇"無手組の育成機関YOMI」という言葉!
無手組! つまり武器術もいるというわけですね?!
…あれ。
俺、もしかして絶賛してる?