はてな年間100冊読書クラブ:024

ゴルビーが死んで、中東で核を使われた歴史。
「この時代に存在しない知識」とか言われると心をときめかせずに入られない僕のような人種にとって、冷戦時代くらいにウィスパードが少しずつ裏の世界に姿をあらわし始めたということは非常に意味ありげに思える。なんかの切欠があったってことだし、まさか賀東さんが「偶然冷戦直後に山ほど生まれたんです」とか言うわけがないのだから、面白い回答が示されることをwktkしていてもいいよな、きっと。
マデューカスの語り口調とかが架空戦記を思い出させる。いや実際には僕は架空戦記モノを読んだことないので、思い出しているのは歴史小説などにおける、例えば戊辰戦争あたりでの合戦描写なのだが、コレは明らかに富士見ファンタジアで発刊する本じゃねえな。前はラノベ的だし、後はいつもと若干毛色が違うもののフルメタ的だが、しかし真中の1ツは明らかに方向性が違う。タイトルから、語り口から、話の流れから、結末から。