はてな年間100冊読書クラブ:003

きょうしろうさんがそろそろ投げ出すに二百ウルグアイ・ペソ。
そうだなぁ、有無を言わせない説得力、ってのはこれだよ。
誰よりも強く、誰よりも欲し、誰よりも喜び、誰よりも怒り、誰よりも飽き果て、誰よりも踏み躙り、誰よりも幸運で、誰よりも傲慢で、誰よりも富み、誰よりも甘く、誰よりも強く、誰よりも恐ろしく、誰よりも厳しく、ゆえに世界の誰からも羨望される。
「いつか私もああなりたい」、と。
ゆえに王である。
それでこそ王であり、あるいは、そうでなくては王ではない。
いや実にわかりやすい理屈だ。イスカンダルはまさに王だな。セイバーは祖国を滅ぼした責任は自分にあると考えていて、自分さえいなければ、あるいはもっと立派な王であれば上手くいっていたのかもしれんとは思っていても、自分の価値観を否定されることは許せないのだな。ガキだな。
というか、原作PLAY中は気付かなかったのだけど、こういう風に士郎やセイバーに対してイライラするというのは作者の思う壺なのではないかと思った。