はてな年間100冊読書クラブ:005

新装版 夏草の賦 (下) (文春文庫)

新装版 夏草の賦 (下) (文春文庫)

こっちは文句なしに面白い。元親が天下を取ることを諦めざるをえない状況に追い込まれ、情熱を失い、ゆるやかに武将としての、統率者としての生涯を終えていった流れと、最後の最後、島津攻略戦におけるくだりはもう涙なくしては見られない。
こういう描写してくれれば元親が強いってのがわかるんだけど、なぜ上巻でこれをやってくれなかったのだろう。
島津兵の男らしさに感じ入って泣きが入るあたり、僕はもう駄目かもわからんね。