タクシーは人を殺す。
恐ろしい。僕は暴走タクシーに乗ってしまった。
バブル期の乗車拒否上等なタクシーの運転手が化石にもならずに仕事をしている感じだったといえば少しは伝わるだろうか。
出来事があったのは昨日のことです。
仕事の終了が8:00で、日曜祝日だと、僕の家の目の前を通るバスが8:10に出発するわけです。当然間に合わない。
妙に疲れていたので次である8:55のバスは待たずにモノレールに乗って、タクシーに乗りました。それがいけなかった。
僕が行き先を告げる「直前に(重要)」料金のメーターをスタートさせ、しかし出発はなかなかしない。「○○でいいですね?」とか、そんなのは出発しながら聞けよ! ないしは聞いてからメーター動かせよ!
ペーパードライバーでも容易く曲がれそうな程度の交通量の交差点を信号が赤になるまで曲がろうとはせず、曲がった瞬間に人を轢いた。
いやマジでマジで。轢いたというよりは接触事故気味な感じだったが、事故には違いあるまい。轢いた先のお姉ちゃんは随分と運動および反射神経の発達した人のようで、咄嗟に身をよじって受け流し事なきを得ていた。
正直僕はそこでタクシーを降りるべきだったのだが、あまりの超展開に呆然としている中で運転手が「チンタラ歩いてんじゃねぇよ、バカか!」などと叫びつつ再発進。超加速。猛スピード。ウギャアアアア。
「すみませんねえ、怪我ありませんか」
黙れ。
見通しの超悪い交差点に自転車が差し掛かっているのをみてその隣を対向車線に7割はみ出しながら超スピードで走りぬけたりとかした挙句に、「ここでとめてください」って停車して830円だったので料金を払おうとして1000円札を出したのだが、これ見よがしにのんびり釣り銭を準備しだす。
まさか……こいつメーター止めてやがらねえ!
「あ、30円ありますんで200円お願いします」と慌てて言うと渋々メーターをとめて、僕が降り終える前に発進。去った。○○観光のタクシーには二度と乗らぬ。そして早速抗議の電話をかますと、どうやら女性もしていたらしく対応がそれらしかった。