はてな年間100冊読書クラブ:015
- 作者: 秋山香乃
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/04/10
- メディア: 文庫
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ひどい。基本的な部分はだいたい面白かったのだが、お涙頂戴劇に持っていこうとし過ぎており、徹底的に悲劇を煽り、煽る。すべてがその展開であったといっても過言ではないほどだったし、藤堂の亡霊が出てきたくだりは正直「いい加減にしろよ」と思った。
かつそれが浅田次郎みたいにきわめて上手であると思えるならまだしも、そうではない。
秋山香乃さんか。土方好きには大層な人気のある一冊らしいのだが、視点がコロコロ変わるのとかそういったことよりもまず描き方が気に食わない。