はてな年間100冊読書クラブ:016

フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))

フランケンシュタイン (創元推理文庫 (532‐1))

どこかで読んだような出だしだなと思ってたら、コリン・ウィルソンの「賢者の石」に似ているのかもしれんと何となくだが思った。飽く迄も出だしだけども。やはり天才的な研究者でないと、こういった事件を起こすリアリティがないものな。仕方がないのか。
「○○は××を暗示している」とか、メタな視点の中でもそういった読み解き方が僕は大嫌いなのでそのあたりはどうでもいいのだが、いや、しかし二百数十年も前の本の割にはさすがに面白い。何十作も映画が作られただけのことはある。フランケンシュタインズモンスターがあまりに理性的であることが特にいい。
神を冒涜したものへの怒りを抱かずにはいられないほどに醜い顔ってのは、いったいどういう顔なんだ。