「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」オリジナル・サウンドトラック

「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」オリジナル・サウンドトラック

映画DVDがなかったのでサントラで代用。
いや、あまりに酷いサブタイトルの所為で戦々恐々としていたのだが、思っていたよりもずっと面白かった。
マフィア映画特有の冷たくて「なんでこんなことになっちまったんだ」というような雰囲気を演出しようとして仕切れていない感じがあるのだが、少なくとも中盤、カラザーズとアコスタがお互いを蜂の巣にしたエレベータ内部での戦闘シーンは恐ろしくも迫力があって素晴らしかった。
で、直後のジョージアとFBIの銃撃戦とシャリスの長距離援護射撃、蜂の巣になって動けないはずのアコスタが銃を撃ち……から流れて、トレモア兄弟が死んだエレベータホールをメスナーが歩いていくシーンからシャリスが絶望するシーンくらいまでは文句なしに大絶賛してもいい出来だったのに。だったのに。
いや何処が不満なんだといわれると、そこで死んでねえと意味ねえじゃん! とかそういった場面が多かった所為なのだろうか。
うしおととらで、vs白面で火の兄が一度滅ぼされたあとの「ああ、殺られちまった!」みたいな場面のあとに二体が合体した一体の火の兄が水中から白面を捕まえるシーンがあるわけですが、ああいう、なんていうんだ。「こいつ、完全に死んだと思ったのにまだ戦えるのか!」みたいなシーンがつまり僕は大好きでこの映画にはそれがいくつかあってスゲエ血が滾ったのです。
なのでワクワクしながら見ていたのですが、結局アコスタが担架で運ばれる最中に仕込み針? を出して、こいつ生きてやがる! みたいなことを見ている人間に伝えるシーンがあったのに、結局アコスタとかそのあたりの出番はすでになく、僕は不満なのはそのあたりの消化不良感なのではないか、と思う。
戦わせないのなら死んでたほうがいいのではないのか。最後のメスナーの行動の所為でマフィアの一人勝利だし、色々と納得のいかない部分が残る。具体的にはアコスタはタフ過ぎる。何発撃たれて生きてるんだあいつは。
いや、しかし実に面白かった。面白かったとですよ。DVD買おうかな。