はてな年間100冊読書クラブ:043-44
- 作者: 秋山瑞人,駒都えーじ
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2001/11/01
- メディア: 文庫
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中学生の平均からはるかにかけ離れたスーパー中学生の頼りになる友人が、自衛軍や運営の先生たちみたいに「どう考えてもかないっこない」連中に対して立ち回り、一矢報いる感じの。報いて当然であるとみなが思う感じのキャラクター。
「○○ならきっとなんとかしてくれるに違いない」と誰もが思う人間であり、そして、後一歩という戦果をあげながらも結局は敗れたりストーリーラインからフェードアウトしていく連中。七原秋也が三村の死亡放送を聴いたときのような絶望具合ではなかったろうかと思うんだな、水前寺からの連絡が途絶えた瞬間の浅羽特派員の心境ってのは。
バトルロワイヤルの三村と比較して、水前寺は主人公の浅羽がカタルシスとは無縁であるがゆえにそれを補う側面を持たなければならず、つまりこのタイミングでのフェードアウトは、あとは暗くなる一方なのであろうな、と予感させるな。つうかもう出てこねえのかな水前寺。この手のキャラに珍しくそこそこ好感が持てるキャラクターなのだが。
しかしイリヤはなにゆえ浅羽なのか、という気がしないでもない。どうにでも理屈はつけられそうなのでアレだが、しかしもうちょいすっきりといかないものか。