はてな年間100冊読書クラブ:054

新装版 功名が辻 (1) (文春文庫)

職場の隣にブックオフが出来た！ なんたる幸運！
官僚的能力においては石田三成の足元にも及ばず、武勇に関しては加藤清正の小指にも劣るとされた男の一生。
幕末にまで続く土佐２４万石を手に入れたのは、そんな男であった、と。なにゆえか、ということが書いてある本。
平たく言えば稀有なる才女であった嫁さんと一緒に頑張ったから、ということになろうが、いや、単なる槍働き時代でさえ面白いのは司馬遼太郎であるからか。
浅井朝倉攻略戦での話とかを見ると、なんのかんの言いつつ、いざとなったら相当に腹の据わる男であったのには間違いあるまいし、要はそこなんだろうな、と思えば出世したのもあながち天運とか内助の功だけではあるまいと思う。