はてな年間100冊読書クラブ:085

風の果て (下) (文春文庫)

風の果て (下) (文春文庫)

な、なんという無常観。これは今の俺のような眠いアタマで感想をひねり出そうとするにはあまりにも面白過ぎるので、俺の如きは感想などあえて書くまい。最後の解説の言葉が実にしっくり来る。
ポルナレフ的に言うのなら「俺はちょっと試しに読んでみようかと思っていたらいつの間にか読み終わっていた」といった感じだ。催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……。
こういう「気がついたら読み終わっていた」というような本は久しい。さすがだな藤沢周平。恐るべし。つっても、まあ、電車の中でしか本を読む暇はないわけだから、他の本となにか違ったわけでもないんだけど。