はてな年間100冊読書クラブ:089

狼と香辛料 (3) (電撃文庫)

狼と香辛料 (3) (電撃文庫)

お、お、おもしれー。これはこういった題材の本を読むのがはじめてだから過剰に面白いと感じているのかもしれん、などという精一杯の負け惜しみをいいつつも、いや、しかし面白かった。いいな、これ。
鮮魚のまま地方へ輸送してプレミア化して売る、っていうのは普通といえば普通だが、僕の読む小説ではあまりお眼にはかからん気がする。あとラヴいのがいい。
ロレンスがホロの的確な助言によって云々っていう話を離れて、今回は自力でどうにかしようとした話という意味で、今までとも一線を画すいい話であろうと思う。
まあ実際には最後の最後でホロの手が入るので、そういう意味ではいつもと変わらんのだけど、いつもと変わらん内容をここまで捻ってかけるのはたいしたもんだな、と思う。よくもまあ、なんというか先が読めないというか。これもこの手の本を読むのがはじめてだから感じるだけかもしれんけど、などという力いっぱい負け惜しみを繰り返しつつ。あとラブいのがいい。