…これは。原作シリーズは数冊あるということなので、原作を数冊読んでから見たほうがよかったのか、それとも多くの原作持ち映画がそうであるように、そのようなことをしてしまえばもっと面白くなくなっていたのか、どっちだ。
主人公とヒロインが重度の中二病患者である映画というのは、これほどまでに寒々しくなるものなのだろうか。PTAがぴーぴー言ってるということは聞いていたが、まあ、これは言われてもやむなしであろう。不老不死で成長しない人間が、つまり外見や身体能力は概ね子供のままのようだが、そういう連中が酒やタバコを飲むわ飲むわで、しかも娼館に普通に通ったりするのは要するにこういうのがクールだと思っているような小説だということであり(別にクールであると思うことそのものを悪いとか低俗だとか主張したいわけではないが)、つまりほとんどラノベであるということになるのか。
と、いう割には最終的に「大人に敗ける」という図式に持っていくあたり「ラノベを読むことに対するちょっとした冷静さ」を持つ層を狙った意図を感じ、つまり中学二年生から高校二年生あたりの、俗にいうそういう病を得るような年齢層に向けた映画である、ということであろう。
よって、僕は楽しめなかった、ということである。原作読んでみようかと思って買っておいたのだが、読むのやめようかな……。
つうか1日三連続で映画を観て、よりによって三作中これが最後だったというのは恐るべき罠であった。Shit!