岩代さんの漫画は打ち切りのプレッシャーを受けてからが劇的に面白くなるな。最近の流れは素晴らしいが、しかしエルモアの子供たちが全滅したあたりはあまりにも全滅し過ぎてちょっと盛り上がりに欠けた気がしないでもない。全滅したけど一人だけ生きていて逃げようとしたけどダメでした、あたりが圧倒的感が出てよかったのではなかろうか。あるいは瀕死の重傷を負いつつ一人だけ逃げきるとか。
今回は美形天才の男色要員も初期からいるし、ヒロインはキチガイだけど可愛く書けてるし(そこがいいともいうが)。あとは主人公の掘り下げをあえてやっていない感があって、明神と違ってミステリアスでない等身大のキャラクターを心がけているのが見えるだけに現時点に関しては主役の影が薄くなっているという結果となっており、このあたりが今後どうなるか、ということになろうな。
あとは露骨に一枚岩でない感じの敵勢力がたまらない。人間願望を思い出す。