戦国の女たち

戦国の女たち―司馬遼太郎・傑作短篇選 (PHP文庫)

傑作短編を歌っているだけあって、あるいはそうではないかと考えなかったわけではないが、「胡桃と酒」以外はすべて読んだことがあった。Shit!
あー。やっぱり「侍大将の胸毛」好きだなあ、とか。いつ読んでも薄田兼相がこんなに格好良く描かれている作品は他にねえな、とか思ったが、いかし以前に読んだときと同じ感想なのでなんということもなく。しかし面白かったな。
細川忠興の狂人ぶりが萌える。牛頭だのなんだのという話の持っていきかたは当然そうなるであろうといった具合だったが、でもおもしれえなー。鉄砲頭くらいはらくらく務まるのではないかと誰もが思っていたという表現に思わず笑った。