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- 作者: 今谷明
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/11/15
- メディア: 新書
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モンゴル軍の侵略に頑強に抵抗し、これをはじき返した神聖ローマ、カマクラ幕府、マムルーク軍団の三ツの組織は封建制を取っていた、というような話からはじまる本なのだが、1か0かって話にしかならないのは当然なのだが、しかしちょっと切ないなぁ。アイヌも地の利を生かして半世紀近く抵抗を続けてたのちの敗北だったと思うんだが(ベトナムはどうだっけ。陳興道在世中は抵抗してたよな、たしか)、最終的に力尽きたっていうのは封建制をとっていなかったので体力が続かなかった、ということなのだろうか。つーてもすぐあとに反乱したりしてるしなあ。で、カマクラはこのときの財政支出がもとで屋台骨が揺らぐ(きっかけになった、というべきか)わけであり、しかも2回しか交戦していないあたりベトナムと違って地続きではない有利以外にそう劇的に違ったようには、素人である俺には思えないのだが、そのあたりにはまったく触れてはくれなかった。
と、いうことはきっと俺は随分見当違いの素人丸出しなことを言っているのだろうと思うが、しかしそれを確かめるスベがない。どんな本を読めばよいのだろう。
モンゴルの圧迫を受けた世界各地がどのように戦い、どのように滅び、また傘下にはいりその後に続いたかとかいうことが世界的に描かれた書いた本があれば買ってみようと思って探しているんだが、なかなかない。ちょっと検索してみたがamazonにもなさそうだ。くう。甲冑史とか軍制史もそうだった気がするが、なにをやっててもこの手の書物は最終的に洋書に帰結しやがる。真面目に他国語勉強するかなあ。