春の味覚?

春菊が美味しい。
ここまで美味しいと思うのは加齢の所為か。母親が作り上げたタルタルソースのようなものをかけて蒸した鶏肉と一緒に食べるのだが、これがうまい。味が強いのか、春菊だけで御飯がとてもとても進むのは、昔の俺からは考えられない。
俺が学ぶべきは、こういう美味しさだよなあ。母親が死んでしまえばこの味を守るのは俺しかおらんといえるのではないか、と最近考えたりもする。うちの母親は自分で食うより料理をするほうが好きなようだが、三人の子供はみなオスであるため料理を教える気にならなかったりしたのではないか、という気もする。なんだかんだ言って、これが田舎の価値観よな。
いまからでも料理やろうかね。料理が上手になって、悪いことはなにもあるまい、という気はする。世界が核の炎に包まれてもなお尊敬されうる仕事というと、やはり料理人ではなかろうか。