韓国ドラマ

訂正しよう。韓国の歴史ドラマには多少興味がなくはない。
むろん、秀吉の朝鮮出兵に関する話が混じるからだ。こういう話は割りと美化されがちで、たとえば李氏朝鮮が完全に己の実力で秀吉軍を撃退したのだというようにしたがったりしそうなものだが、母親が観ているのを横で見る限りどうやらそういうことはないらしい。
王が心労で後方に下がったりとかいうのを美談みたいに描いているあたりが大河としてはある程度やむを得ないところであろうと思うのだが、腐敗しきっていたことで(俺のなかで)有名な李氏朝鮮に対する現代韓国の歴史観を見るようで、そういうところは面白い。最近の日本の大河ドラマでは、義だの愛だの、やたら近代的あるいは後世で広まったはずの儒教的な価値観を当時の人間が持っていることを前提にして作られていたりするわけだが、韓国でもそういうのがあるのだろうか、と思えば、なんとなく登場キャラクターの動きやしぐさや価値観にも興味深いものを見る気がする。そういうわけであっちの歴史ものは好きだ。
戦の規模描写が小さいのはこちらと同じで、まあ、金がないんだろうな。そういうところもなんだかんだ言って日本と同じよね。