泥臭さを演出するのが上手い人なんだなあ、と思う。
ライトノベルの素晴らしいところは小一時間で読み終わるところだ。
無機物であるサベージが驚異的なタフネスを持つのは純粋に設計からのモノのみならず、特性を熟知した上での宗介の腕に他ならないわけなのだが、それでもなお「もう少し先」を思わせる理不尽なタフネス。
ただの根性論でロボットを動かそうとして実際に動いてしまい、それを「燃えである」として濫造する作品が非常に多い中で、こういう描き方が出来る人の作品が何度もアニメ化するのは正当な評価ではないかなあ、などと思う。
無論、その、今回に限って言えばDGSEの存在そのものがすべて御都合主義の産物であったりとか、ウィスパードを便利に使ってんなぁとか色々あるわけですが、DGSEのバックアップを持って宗介が動けばもう少し次巻からの活動の幅も広がるし、ウィスパードは「発見されていない」だけで実際の野にはそれなりに存在するのだという複線として使う気ならこれが理想の形ではあるんだろうな。つまり、何気なくそこにいて、歴史の表舞台に出てくることなくひっそりと死んでいく様を描く必要があった、と。
つーか、あれ? マイベスト萌えキャラであるクルツがでてこないよ?
おかしいな。バグかな?