はてな年間100冊読書クラブ:019

ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)

ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)

つうか読書ペース明らかに間に合ってねえぞ。年度替わるまでに100冊読めるかなー。
一冊使って「旅に出るまで」を描写するってのは、ある意味で革命的ではなかろうか。
「旅に出るまで」を丁寧に扱ってるからこそ、この作品はこの作品は足りえてるんだと感じる。パッと異世界いってちゃちゃっと世界救って帰って来る作品は吐いて捨てるほどあるわけだけど、現実世界にリアリティを持ち込んであるからこそ、幻界がどれだけファンタジーであるかってことが示されるんだな。
僕は異世界召還ものが大好きだけど、異世界召還ものの中心には荒唐無稽さみたいなものが必要だと思うんだなー。「平凡な子供である僕が伝説の勇者になって、魔王を倒して世界を救って、お姫様と結婚する」というようなファンタジーを、「ある日突然ちがう世界に呼ばれた。何故? わかんない!」みたいな状態で実現するからこそのカルタシスみたいなものも、やっぱり少なからずあると思うので、そういう意味ではこれは異世界召還ものとは全然違う。
まあそんなことはどうでもいい。面白ければ。よし続きは中巻だ。