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- 作者: 隆慶一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1993/08/31
- メディア: 文庫
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本田平八郎の出番が減ってきたあたりから単なる政争描写と化しており、秀忠と裏柳生があまりに無能過ぎるあたりとか、特に言うほど腕が良いわけではないとされている六郎が超有能な働きをしていたりとか、風魔と接触したあたりとか、そのあたりがどうにもトントン拍子に進み過ぎて気になる。もうちょっと、二郎三郎の思惑にも秀忠の思惑にも乗らないような事件が起こってそれを利用しあって欲しかったものだが、史実を下敷きにしている以上はそうもいかないのか。
面白くないわけでは無いのだが、歴史小説に入ったのが司馬さんの本だったから、それと比較しているのがいかんのかもしれんな。
読むのが苦痛というわけでもない。とりあえず先へ進もう。