まー。いろんな意味で人気のある作家ではありますし、だいたいどんな時代もひとつはああいう漫画があるものですよ。「To Loveる」の余波で消えうせるのはエム・ゼロであってP2ではないと思います。
P2は主人公が活躍できてなさ過ぎるのが問題ですかねえ。
天才同士、強者同士の凌ぎあいが格好いいのは当たり前なのですが、そうでない連中が、そうでないなりに頑張っているのを格好よくかけてこそ面白い作品足りえるはずが、現時点だと主人公以外のほぼ全員が天才キャラクターなのでそのあたりがうまくいってないように思います。半端にそれをやろうとしている所為でヒロム主体になっており、ゆえに天才たちがどれだけ凄いのかというのもいまいち伝わってきていない。
せめて一点、普通のスポーツマンがなら「主人公が才能を開花させるに足る」決定的名要素を最初から持っており、それを描写するものですが(例えば動体視力が超良いとか)、現時点でヒロムの長所は努力の天才系なわけですが、現時点だとせいぜい「努力家」といった程度なので、そのあたりもなんとも。