狂気に満ちた夢を見た。
一般家庭の風呂の湯船くらいのサイズの生簀のような穴があります。何処かは忘れましたが、アスファルトの上だったように思いますんで、恐らくはその辺の道路の上に。
潜っていくと、そこはとても綺麗なコバルトブルーな感じの水の中で、3メートルくらいの深さしかなく底には白い砂が敷き詰められていて、水に濁りはなく、見渡す限り果てが見えず、強い光が差し込む幻想的な風景がありました。水は塩辛く、妙に温かい。南国であろうと思いました。
そのなかに全長30cmくらいのルドラサウムみたいな小さな(つまり真っ白いクジラみたいな)魚がちらほら泳いでいました。ふよふよと、ゆっくりと。
尻尾を手で掴み水面へと浮上し、生簀のようなところから上半身を出すと、傍らのアスファルトにルドラサウムを叩きつけます。べぢゃん、と、割れない風船に水を詰めて地面に落としたような音と手ごたえを持ってルドラサウムはぐったりとし、僕はそれをその辺のバケツ(赤)に軽く水を汲んだものに投げ込んで、再び潜り、ルドラサウムを手掴みで捕まえては叩きつけ、バケツに投げ込みます。
ひとしきり殺して、ルドラサウムが見当たらなくなってきたら生簀からあがり、バケツをひっくり返してアスファルトに真っ白く小さなクジラの死体をにぶちまけ、僕は帰宅するのでした。何故か濡れていませんでした。
…なんだこの夢。
僕は病気かもしれんぞ。