はてな年間100冊読書クラブ:042

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

ちょうおもしろい。
素数だ、素数を数えるんだ。素数は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字……私に勇気を与えてくれる……
あああああ、ああ、駄目だ。なんだこの長門。ヤバイ。「生まれたばかりの赤ん坊ハムスターをつまみあげようとしているような」っていうくだりがたまらん。悶えそうだ。長門の「こういう風に振舞いたい」といった願望らしいというのが、なおさら強く響く。
なるほど、これ一冊のためだけに前3冊があると言うあちらこちらの証言も、あながち大げさではなさそうだ。タイムトラベル愛してる。
あちらこちらにタイムトラベルにありがちな複線があって(キョンの「ジョン・スミスをよろしく!」というあたりとか)、そのほとんどが意味が希薄であったことが読後感に引っかかり、ハルヒが典型的なツンデレ行動に走ったのも気になったが、今回出番が少なかったのでよしとしよう。その他は概ねとても面白かった。
どうでもいいけれども、みくるに関する描写がしつこいのだけはどうにかならないかな。