はてな年間100冊読書クラブ:076

戦塵外史 三 大陸の嵐 (GA文庫)

戦塵外史 三 大陸の嵐 (GA文庫)

おおー。今回は好みだった。一筋縄ではいかない連中が互いの腹を探りながら同盟を組み、強大な敵に立ち向かう。信長包囲網を思い出すのは無意識に俺が穿ってみているからであろうが、そう思って読んでも好みの内容だった。暗殺者の話も、まあ、話になんの関係がないにも関わらず、面白いといえば面白い。ただこれはセシリアがあまりに好みのキャラクターであったから色眼鏡をかけてみている可能性はある。
どうでもいいけど、固有名詞の推移を考えるに、前巻のルクソール退却戦はこれの後の話なのかな。今回の殿戦とか当然ダリウスが出てくるべきだと思ったのに、実際には影も形も出てこなかったしな。あとフーシェがあまりに露骨に感情を表に出すあたりがまだ若い。煮て焼けばまだ喰える部類だと思った。
あとは途中で突然入るわけのわからん筆者私見とかがなくなればなー。文句なしに面白かったのに、何を考えてあんなのを入れたのだろう。若いからか。自己顕示欲が抑えられなかったのか。要するに若いのか。つうか一作目が栗本薫に絶賛されたってマジかよ。意味がわからん。