はてな年間100冊読書クラブ:080

新装版 戦雲の夢 (講談社文庫)

新装版 戦雲の夢 (講談社文庫)

ああ、これ、司馬さんの本でトップクラスに好きかもわからんな。
というのも、とりあえずは「大阪夏の陣は最高」ということになろうが、盛親がじわじわと成長していく様子と、腹が据わっていく様子が素敵過ぎる。
捕らえられ、狭きに押し込められた猫が、少しずつ、己が実は虎であったことに気が付くというようなくだりはあまりにも血が騒ぐ。あと明石全登の格好良さは異常。
こういうのを読むと司馬さんの本は本質的にはキャラクター性重視のライトノベルとなんら変わらんと思うのだが、何故俺の周りの人間は誰も読んでおらぬのであろう。誰かに適当なこといって勧めてみようかな。