はてな年間100冊読書クラブ:083

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

なんという底力のある男ロレンス。為替相場変動に乗じた儲け話を暖める連中を出し抜く話であった1巻目の次に破産の話が出るのはいささか安易であったと思わないでもないが、よもやここまで腹を据えたことをやるとは思わなんだぞ。電撃などというティーン向けに密輸を是とした文章を落としていいものかどうか、という気もするが、まあ、俺が思っているよりもはるかに電撃文庫の駄目な読者率という奴は高いのであろうな。かくいう俺も似たようなものだし。
つうか、羊飼いの日常についての描写は調べて書いたのだろうか、それともイギリス中世史を学ぶ上で当然出てくるべき内容なのだろうか。以前調べようとして取っ掛かりがなくて断念したのだけれども、イギリス中世史から追っ手みるかなぁ。なにせ僕の羊飼いの知識はペーターどまりだしな。