はてな年間100冊読書クラブ:090

狼と香辛料 (4) (電撃文庫)

狼と香辛料 (4) (電撃文庫)

毎度毎度思うのだが、このカラーページ部分の挿絵の意地の悪さは天才的だと思った。「そこで切るのかよ!」みたいなところで切っているので、それのあとどうなったかが気になって矢も盾もたまらず読み終えた、というくらい酷い。ちきしょう、なんという思う壺。
そして内容はといえば、そうそう、このまま商売部分だけ膨らませていくようなら「禁書目録」とかもそうだが「目前の展開を処理するためだけに設定を作るので重大な複線になりえてもあとからそれを処理できない」みたいな状態に陥るかと思ったのだが(BLEACHとか最近漫画にそういうの多いよね)、そういったこともなく、神話の話が絡んできたのが感動した! 白熊つえええ! 白熊vsリヴァイアサンは白熊が勝ったとして、ではそのあとは? …という流れになれば僕がもっとも喜ぶ展開だが、さて。どうなるか。
そして、年齢的に考えると、ホロはエターナルヒーローと会ったことがあってもおかしくはないな、などと意味不明なことを考えるあたりが酷いSRC脳だ。ホロは何歳くらいなのだろう。藤原石丸の大陸侵攻は二千数百年前とのことなので、それと会ったことは恐らくあるまいな。文字情報以外の伝承がほとんど失われている程度には時間がたってるってことだから、大きく見積もっても一千年程度が限界であろうか。とすると若きブリティッシュと出会った小さな狼であったころのホロ、という図式になるな。聖魔戦争時代は既に存在していたと思うほうが自然であろう。いやだからなんだって話だけれども。そうすると、白熊は考えようによっては神の失敗作が地上に出てきて云々、ぶつぶつ(自分の世界に没頭し始めたようです)