はてな年間100冊読書クラブ:001

宮本武蔵(三) (吉川英治歴史時代文庫)

宮本武蔵(三) (吉川英治歴史時代文庫)

吉岡清十郎弱ッ。まさに見開きで倒された状態というのは、しかしシュンサツされた表現としてはまさにこれ以上のものはないであろう。して、ここまで読んでようやく気がついたが、これを剣豪小説として読んではならんのだな、少なくとも今のところは。
又八とか虚無僧の親父とか、今後どうストーリーに絡んでくるのか俺ごときの想像を絶する。宝蔵院とか柳生とかとの立会いはまだないので、佐々木小次郎との因縁も含めて盛り上がってくるのだろうか。いや、つうか先の展開がまるっきり見えてこないのはいいのか悪いのかといった感じだが、しかし面白くしかも続きをそれなりに楽しみに読んでいるので、是なのであろうな。恐るべし吉川英治
しかし宝蔵院の流のほとんどが現代に残っていない、というのは非常に浪漫を感じる。