はてな年間100冊読書クラブ:002

ゼロの使い魔 (MF文庫J)

ゼロの使い魔 (MF文庫J)

きょうしろうさんから全巻プレゼントされた。マジありがたいので吉川英治はちょっとおやすみしてこちらを先に読まんとす。いつかお礼をせねばなるまいて。
む。禁書目録より文章が酷いと聞いていたが(僕が耐性を得た可能性もあるけれども)あれを超えるほどではないんじゃないか。キャラクター造詣が割と普通だということもあろうが、1巻時点ではまあ普通のライトノベルだったように思う。
召喚された割にそれそのものへの才人の関心があまりに薄いのだけがやたらと気になるうえにキュルケは色気があるというかほとんど痴女だが、しかしこれを読んで若かりしギース・ハワードが召喚などされていれば、恐らく1巻の時点で魔法学校が、2巻ではトリステインがほぼ完全に掌握されていたであろうなどというどうでもいいことを考え、たとえば人間が召喚された前例を調べようとしなかったり、自分でルイズの機嫌をあえて損ねるようなことばかりをしたり、呼ばれた世界を学ぼうとしなかったりなどは概ねストーリーのために整合性が犠牲になっている例であろうと思うが、まあそんなに深く考えて読む類の本ではあるまいな。そして読み終わったあとに内容がほとんど頭に入っていないことに気がついた。つうかインテリジェンスソードをあそこで登場させる意味というのはなんですか。もうガンダールヴに関係のある遺物であるような露骨な複線にしか見えないのですが。
まあ、普通のライトノベルでありドーナツでも食うような気軽な気分で読むぶんには割と面白かった気さえする。さあ次を読もう。
ところで持ったものが武器でさえあればそれをすべて使いこなす、って言うのはつまりバーサーカーですね? ホントはあちらが後発なんだろうけど、あちらを先に読んでしまった所為であちらがオリジナルのような気すらしてくる。虚淵さんは完全に消化してたしな。つか、バーサーカーは弾丸のようなのが飛んでいくであろうが、才人が投石したらどうなるんだろ。もっとも原始的な武器のひとつであろうと思うが。