エマ 10巻 (BEAM COMIX)

エマ 10巻 (BEAM COMIX)

もはや最近とはいわんな。僕は、こういう話に弱い。ひどく弱い。
最近の俺がもし友人の結婚式になど呼ばれようものなら、隅っこでしんみりしながら最終的に酔いが回ってオイオイ泣くという困った客極まる醜態を晒しそうで恐怖を感じる。いや、現実的に兄貴の結婚式が近い予感がする。泣かない訓練をしておこう。
水を注いでやろうとするウィリアムお坊ちゃまの「今日は無礼講だ。グラスを」という台詞のどこに琴線に触れる要素があったのかよくわからないが、とにかく琴線になにか妙な絡まり具合をして非常に、こう、なんだ、なんともいえない妙な気分になり、宴のフィナーレにいたる最後の数ページ台詞のなくなるあたりでどっと来てしまい、ああもう、ああもう! みたいな言い知れぬ気分となり凹んでいるのかテンションあがっているのかよくわからん気分で泣けてくる、という恐るべき混沌に満たされた。もう駄目だ。死のう。