はてな年間100冊読書クラブ:020

覇王の家(上) (新潮文庫)

覇王の家(上) (新潮文庫)

本能寺時点で上巻が終わってしまった。やろうと思えばいくらでも膨らませられた気がするが、要点を絞って「徳川家康」という得体の知れない男を構成する要素をのみを列挙するがごとく描いていくのは、そうすればほかの部分はスルーしてもそれなりに許されるということにもなりなり、なるほど、この手の本には効果的なのか。覚えておこう。
その割にこの本があまり司馬遼太郎の本として有名ではないのは、恐らく司馬さんの徳川嫌いとかそういったものがあるのだろうが、要するに面白ければそこは俺の知ったことではあるまい。
あと、センゴクのときも思ったが、信玄KOEEEEEEEE。しかもTUEEEEEEEE。これはどう考えても勝てんな。
これに勝つには戦の最中に突然暗雲が立ち込め信玄の肉体に轟雷が降り注ぎ黒こげになって即死した、くらいの奇跡が起こらねばならず、落雷でこそなかったがよりによってこのタイミングで病死したという意味で、信長の強運がどれだけ笑えるかよくわかろうというものだ。