はてな年間100冊読書クラブ:021

覇王の家(下) (新潮文庫)

覇王の家(下) (新潮文庫)

小牧・長久手の戦いを入念に描くのは勿論そうだろうと思ったが、しかし関ヶ原や大阪の陣が完全にスッ飛ばされるとまでは思わなかった。「関ヶ原」とか「城塞」でキッチリ書いているうえに既に読み終えているので、俺は別になんということもないけれども。
本筋と関係ないし実際二流どころではあっただろうが、森一族が二流どころなどと描かれているのが切ない。攻めの三左も鬼武蔵もなにゆえか妙に贔屓眼で見てしまい、信長の野望などでもさほど優秀でないうえに別に思いいれなどはないはずなのだが妙に好きで主力に近い扱いで使ってしまうのだが、そういう森一族が、とにかく二流どころというのが切ない。いや、どう考えても、少なくとも超一流ではないのだが。