はてな年間100冊読書クラブ:028

ウケる技術 (新潮文庫)

ウケる技術 (新潮文庫)

なんでこんな本読んでんだ、俺。
いや、意外と面白かった。例文は読み物重視と最初に断っているだけにリアルで使えそうにない話題が多かったし、テクニックに関しても、擬人化とか、レッテル貼りとか、繰り返しとか、突然第三者に話題を振るとか、そういう技術をわざわざ技術として紹介しているだけで、これはある程度の話が出来る人間であれば当然使っているレベルのものであろう、という話題が多かった。「繰り返しはギャグの基本」などというが、つまりああいう感じの話術の紹介本といえばいいのか。だが、前述のとおり例文があまりにカッ飛んだ内容だったので思わず笑ってしまったものもいくつかあり、514円なのでまあ普通の文庫本だが、400円くらいの価値はあったのではなかろうか。例文そのものがスベってるのも多い気がしたのは2004年の本だからか、それとも筆者と俺の世代の違いか。