はてな年間100冊読書クラブ:035

長宗我部三代記 (PHP文庫)

長宗我部三代記 (PHP文庫)

PHP文庫は、まあ、知っていたとはいえ、これは流石に微妙過ぎないか。これ小説っつっていいのかなあ。概ね史実にそってそれらを淡々と書いているだけで、主軸におくキャラクターの選別とかそういったことはいっさいやっていないだけに目新しいことやこの作者ならではということが一切やられておらず、かといって劇的な要素をともなって書いてあるかというと前述のように書いてはいないわけで、これ読むのなら夏草の賦と戦雲の雲を読み直したほうが圧倒的に面白かったんじゃないか。
いや、司馬遼太郎と比較していいものかどうかという気はするが。しかしなー。うーん。
あと、元親が秀吉に完全に篭絡されているのがなんとなく屈辱だ。長宗我部なめんな!