司馬史観と太平洋戦争

司馬史観と太平洋戦争 (PHP新書)

司馬史観と太平洋戦争 (PHP新書)

なんでこんな本読んでるんだ俺は。
説として新しいものを紹介する本ではないので目新しさがないのは当然だし、雑誌のようなものに載ったものを集めて本にしているということなので繋がりが微妙なのはまだスルーできるとしても、とりあえず揚げ足取りに終始して議論を終えているのはどうなんだ。物書きとしてのプライドはないのか。
キチンと反論しようとしている(あるいは、出来ている)場面も当然あるが、ほとんど言いがかりのように揚げ足をとっている場面も多く、知識を求めて本を読んでいる俺にとってこの本の価値というのは極めて微妙だったといわざるを得ないところだ。
あと、司馬史観について語ってる場面が2ページもねえのはどういう了見だ。いや、料理における隠し味のごとく「前面には出てこないがソレがなくては完成しない」要素であったのは間違いないが、それにしてももう少し解説入れつつ書くべきではないかなどと考えてもみたが、要は俺のような素人が読むべき本ではないということになるのだろうな。