お。あまり期待をしていなかったからかもしれないが、思っていたよりもずっと面白かった。以下、いつもと同じくらいにはバレるぜ。
スリードを誘おうとし過ぎて意味不明な描写が入ったりとか、姫さんが露骨によくあるキャラクター過ぎたりとか、世界が昭和っぽく見えないとかそういうのは色々とあるうえに、極端な貧富の差と身分違いを描きたいがためのみを理由に架空の時代設定をするという手法は俺はとても嫌いなのでそこは難しいところなのだが。だが。
ふむ。しかし上にも書いたが、だいたいにおいて面白かった。
二十面相の同キャラ対戦、vs明智明智との共闘、そして最後にまた同キャラ対戦という流れは大変美しかった。ニコラ・テスラは天国でゲラゲラ笑ってるんじゃないか。あるいは、俺ならばもう少し時間があれば当然これくらいはやれたであろうと思っているだろうか。オーパーツが出過ぎていて鉄人28号とか普通に出てきてもなんら違和感のない超世界観であったのはプラスに働いているような気がするし、少なくとも俺の好みではあった。このブッ飛び具合はいかにもといった感じだしな。
などと思いながら何気なくwikipedia怪人二十面相の欄を見て吹いた。ガキのころに数冊読んだっきりだったのでその知識の上で見ていたのだが、ほほう、こういう説をとった上でのコレなのか。なんだか俄然興味が沸いてきおったぞ。