新装版 翔ぶが如く (2) (文春文庫)

新装版 翔ぶが如く (2) (文春文庫)

征韓論争を押し切る形で通しきった西郷と、押し切られ終わった状態から猛然と巻き返しを図る伊藤と岩倉のお話。まあいつもの司馬遼太郎であり、余談なんかも山ほど挟みつつやはり面白い。キャラクターが生き生きしてるといえば表現は簡単だが、たいしたもんだなあ。
なんとなく死に時を間違った気がしてならない桐野、というシーンが最高に素晴らしい。いかにもといった侍の感覚だなあ。こういう描写があれば西南戦争という物語の先端に向っていく中での桐野の心理状態がよくわかるわけだが、しかし今日は朝から恐ろしく頭痛がして大変消耗しており、あまり長々と感想を書く気分ではない。うぎぎ。