買い食いの恐怖

パン屋とは魔境の意である。
むろん、財布の中身に危険が迫るという意味である。俺は学生時代あたりに比べてどうも昼の食欲が消えうせており、軽くたべて夕方くらいにまた軽くたべて、そのまま遅めの晩御飯を食べたりしたいのだが、実家住まいではなかなかそうもいかない。愚痴になりそうなので経緯は省くが、つまり俺は仕事からの帰宅中にパンが食べたくなってフラフラと匂いのもとのパン屋へ歩いていき、そこでどういうわけか胡麻団子とかそういったものを幾つか買って、食べたということになる。
しかし空腹時には、ああいうところにはいくべきではない。だいたい1ツか、多くても2ツで充分であったところを何を考えたか4ツも買い込んだ俺はおおむね後悔し、残し、晩御飯のあとにつまみのようにしながらビールを飲むことにした。なにが悔しいって、あの匂いに釣られて1000円近くを容易く消費してしまったことだ。きいい。悔しいっ。
全然関係ないが、ごまだんご、で変換すると護摩壇後と変換された俺のPCの調教され具合というのは並大抵のものではない。