カレー曜日

カレーだ。カレーを食うのだ。
うまい。うまいのだ。ソーセージと挽肉のカレーという、肉に肉トッピングという驚異的カレーを母親が突如作り上げ(俺らが中学高校のときも、こんな肉々しいカレーなど作らなかったのに!)、思うさま喰らい、そしてすさまじいまでの胃のもたれに悩まされた。親父はなぜ平気なんだ。頑丈なのか単に鈍感なのかわからず、あるいはどちらもかもしれんと考えたが、しかしすげえな、親父の背中を見る想いである。
まさかこの年齢でカレーを食ったくらいで胃薬を飲まねばならんとは思わなかったが、しかし胃薬を流し込んだ直後にすでに快復していた気がするのはどういうことであろう。気から出た病であったか、あるいは胃薬の苦味という奴が劇的に俺の精神に作用したのかわからんが、俺の肉体の単純さよ。
つまり俺も親父のように、この程度の肉でへこたれるかッというつもりで頭から決めてかかっていれば平気であった可能性があるわけだな。ふむう。