はてな年間100冊読書クラブ:009

こんなクソラノベを最後まで読み通した僕を誰か讃えてください。
安売りされる特例中の特例と例外中の例外、口頭で延々と垂れ流される「○○がどれだけ凄いかについて」の設定薀蓄、口頭で全部説明されるストーリーと陰謀劇、「○○はこんなに凄いんだぞ!」という提示を他キャラに否定させることによって相対的に後者を高く見せようとする手法、記憶喪失が誰にもバレてないなどというありえない展開、複線が欠片もないのに無駄に深読みして罪悪感に駆られ唐突に正義感を燃やす主人公、一秒間に六度繰り出される槍(のような攻撃)を当たり前のように片手で全部掴み取るその辺の学生、激情に駆られて人を普通に殺しかけるその辺の学生、「作者の都合がいいように」物事に気がつくキャラクター、意味もなくコインの裏側にきて返り討ちにあう術者、まったく使いこなされていない超能力学園都市という設定、学歴社会への超が付くほどレベルの低いあてこすり、安っぽく「口癖や口調」で肉付けされるキャラクターたち、出番のないヒロイン、意味不明なエンディング、etc...
つーか、この手法を大抵使っている奈須さんあたりも特に文章力や構成力の高い作家では決してないのだが、彼の文体にはそれなりに勢いがあり、そしてこの作者にはそれがない。奈須さんからアクションと設定と勢いを取ったら何も残らないであろうに、奈須さんの悪いところの集合体みたいなラノベが何故人気があるのか理解できぬ。
奈須フォロワーというか劣化奈須というか。むう。
どっちが先に世に出てきたか知らないし興味もないけども、最近はこういうのが流行ってんのかなぁ。
17日で書いたとかどうとか、そんなことは知らないよ。こちらは平等に金払ってんだから、そちらも相応の品質で渡すべきでしょうが。それを、あきらかに言い訳の意図を持って後書きに書いた作者の心根も気に入らない。