はてな年間100冊読書クラブ:098

城塞(中) (新潮文庫)

城塞(中) (新潮文庫)

徐々に、徐々に、盛り上がって参りました。家康の老獪かつ悪辣な謀略の前に掌で転がされ、赤子の手がねじ切られるように少しずつ力を失い、その戦闘力を失っていく大阪城。その悲痛な叫びに呼応した最後の武田遺臣・真田幸村と、死に場所を求めた老将・槍の後藤又兵衛。さて、どうするか、と。
相変わらず司馬さんの書く淀殿のムカつき度は異常であり、俺がこの場にいたら殺してるんじゃないかというくらい腹立つのだが、これは漫画とかでもたまにある「一人にムカつきを集中させることによって他の奴を格好よく書く」という手法にウマウマと乗せられているのであろうと思えるため、近いうちに淀殿の研究本かなにかを調達してこようと思った。
つうか木村重成、冬の陣時点で22歳ってことはほとんど初陣なんじゃねえのか。つええええ。