はてな年間100冊読書クラブ:017

侍はこわい 時代小説 短編集 (光文社文庫)

侍はこわい 時代小説 短編集 (光文社文庫)

司馬遼太郎分が不足しているので読んだ。
文庫化されていなかった初期の短編を集めたもの、ということになるそうだが、みょうが斎がすげえウケる。出だしからして「土の上に五年も臥せていれば剣術の達人になれるというフシギな方法を考え付いた男が、幕末のころの大阪鰻谷にいた」という意味不明からスタートし、最初の一行で既にガッチリ掴まれている俺はもうグイグイと。グイグイとね。うわー。すげーたまらん。しかも読んでいくうちに次第に「なるほどこれは達人だ」などと思えて納得がいってしまようになる流れはほとんど恐怖を感じたといっていい。
他は、まあ普通の司馬遼太郎だった。いや、みょうが斎も司馬遼太郎のセンス丸出しだけど。次は覇王の家でも読むかー。竜馬がゆくは何故か読んでないので、アレでもいいな。