はてな年間100冊読書クラブ:023

宮本武蔵(五) (吉川英治歴史時代文庫)

宮本武蔵(五) (吉川英治歴史時代文庫)

なかなか先へ進まない…といっていいのかどうか。割と面白いので別に文句がいいたいわけではないが、決闘はいつ始まるのだろうとか、始まったら始まったで見開きで終わったりとかで、省くべき部分の省きぶりが凄まじいのは吉川英治の作風なのだろうか。
あと、お通がだんだんウザくなってきた。断固として追ってくるつもりならばそうとして断固として追ってくればいいのに、泣き崩れて病気になったりとかしつつ、しかも追うのをやめるわけでもなく、などという無闇に湿っぽいのがどうも趣味にあわない感じだ。
しかし珍しく強烈に引っ張って巻が終わるな。続きが気になって仕方がたない引っ張り方をするっていうのも善し悪しだが、これは普通に続きが気になる感じで、娯楽小説はかくあれというところだな。