はてな年間100冊読書クラブ:031

捨て童子・松平忠輝(上) (講談社文庫)

捨て童子・松平忠輝(上) (講談社文庫)

松平忠輝などという歴史上なんということもない男を題材にとって上中下巻の計三巻もの本を書こうと思ったのか理解に苦しむのと同時に隆慶一郎のKIAIのようなものを感じる。
と思ったら、ああ、なんだ。忠輝が話の中心ということで冷静に考えれば当然であり気がついてしかるべきだったが、これ、大久保長安事件を題材にした暗闘の話なのか。
道々の者が大いに語られたりは別にいいんだが、主人公を無闇やたらと持ち上げるのはどうなんだろう。鬼子つっても限度があらぁな。
あと、柳生はまた噛ませか。秀忠はまた陰湿な悪役か。おいおい。影武者徳川家康と世界観あたり繋がってんじゃねえのかコレ。