俺の考えた魔法少女

俺が描くなら。俺得感あふれる「俺の考えた魔法少女」。
はじまりは時代劇。とある天才少女が「私が自分で胸を張って満足したと思えるまで生存する義務」をのぞみ、契約し、重傷や重病に打ちのめされながらも時は流れ、ついには完全な自律型ロボットや、惑星間航行技術理論までも自力で獲得し(人類自体はとっくにそこに到達している)、そのロケットは大気圏をついに超え、星々の世界のなかに紛れ込む。
「満足したかい?」「した。これがあたしの人生だった!」契約は履行され、数百年を生きた少女の肉体からは力が失われる。彼女は魔女にはなれなかった。夢や希望を使い切り、苦痛や絶望をことごとく地球に置いてきた少女は、後悔など露知らぬ人生を送った少女は魔女になることすら出来ず、その肉体は、己が作り上げた最高傑作――ぎこちなく動き、モノも言えぬという、人類全体から見ればひどく旧式の――ロボットとともに、星間旅行と洒落込むのであった。このさきずっと、ずっと。
よし、これで俺の望む要素は巨大ロボット以外全部はいった。グリーフシードは放置してても悪化するという一点を忘れさえすれば俺的には完璧(もはやまどかスピンオフである必要すらありません)。