鶏のムニエルーッ

鶏のムニエルおいしい。
明らかに神への供物として通用するレベルであり、俺などが迂闊にも皿一杯に盛られたそれなどを直視しようものならすぐにでも目がつぶれ、意識は涅槃に旅立ち、悦楽のままやがて死に到るであろうことは疑いないが、今回に限っていえばギリギリ皿一杯に満たなかったので前後不覚に陥るくらいですんだ。危ないところであった。
おいしいよなあ。安くて美味しくて大量に出来るという夢の料理であるが、そうするとキチンとした店でちゃんと食うムニエルというのは、いったいいかなる味わいであろう。喰った瞬間に全身の穴という穴から何か快楽とかそういったものを噴出して即死したりするかもしれん。命が惜しい俺はなかなか食べにいくことが出来ない。
関係なさそうであるが、俺はワインが好きではない。リアルな理由としては、まあ、そういうのがあるので、なかなかちゃんとした店で食う気にはなれないのかもしれない。その辺の店だと、自分好みの味に出来る分、自分で作ったほうが満足度が高かったりするしなあ。